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六本木ガス爆発事件と札幌ガス爆発事件、防火管理者としての責任は果たせていたのか

スプレー缶のガス抜き作業による爆発事件とは
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六本木ガス爆発事件と札幌ガス爆発事件

2023年1月16日、港区六本木にある6階建てビルの2階で火事があり、3人がけがをしました。
建物に入る不動産会社の従業員がスプレー缶のガス抜き作業をしていたところ爆発が起きたようです。2023年1月17日現在、詳しい出火原因を警察が調べていますが、「ガスを抜いた後、ライターをハンマーで壊していた」との報道があります。

この事件をニュースで知った時に、2018年12月に発生した、「札幌のガス爆発事件」を思い出した方も多いのではないでしょうか。

札幌のガス爆発事件とは、木造2階建ての雑居ビルに入居する不動産仲介会社の従業員が、未使用の除菌消臭スプレー120本を廃棄したことが原因となって発生した事件です。
スプレー缶のガスを噴射して空にするという処理を行っていた途中、従業員が湯沸かし器を点けた瞬間に店舗内に充満したガスに引火して爆発が起き、隣接の居酒屋の利用者や通行人を含め52名のけが人を出しました。

大規模な爆発事故にもかかわらず死者0名で済んだ理由のひとつが、建物が木造であったため、爆発のエネルギーがそのまま床や壁を抜けて逃げたためとされていますが、今回の六本木の事件が札幌同等のエネルギーによる爆発だったら…と考えると恐ろしいものがあります。

防火管理者の外部委託サービスを提供している当社として「札幌ガス爆発事件」で注目したいのは、『不動産仲介会社や飲食店が入る建物に防火管理者が選任されていなかったり、消防計画が作成されていなかったりなどの多くの不備があった』ことが、札幌市消防局より明らかにされたことです。

《出典》朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASLDK53QFLDKIIPE01J.html?_requesturl=articles%2FASLDK53QFLDKIIPE01J.html&rm=341

防火管理者の選任や消防計画の作成および消防署への届出は、消防法令上「最低限のルール」です。この最低限のルールを遵守した上で、消防訓練を実施したり、消防用設備等の適切な維持管理を行うことが求められます。
そして、この消防法上の責務は、建物の用途や規模に応じて建物オーナーだけでなくテナントにも適用されるので注意が必要です。

どの建物やテナントにも火災発生のリスクがありますが、本業でない間接部門のコンプライアンス違反によって社会からの信用を大きく失うことはもったいないことです。
特に大手企業にとって大きな打撃となることは不可避なため、しっかり対策を講じてください。

六本木ガス爆発事件は防火管理しゃの責務は果たせていたのか

なお、スプレー缶のガス抜き作業は、『屋外』『少量』が大原則です。

札幌・六本木のいずれの事件も、換気をしていない屋内で、一度に大量のスプレー缶のガス抜き作業をしていたところに、思いもよらぬ理由で引火したことが原因です。

札幌ガス爆発事件では、重過失傷害と重過失激発物破裂の罪に問われた元店長に、禁錮3年、執行猶予4年(求刑・禁錮3年6月)の判決が言い渡されました。

《出典》ウィキペディア:札幌不動産仲介店舗ガス爆発事故https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AD%E5%B9%8C%E4%B8%8D%E5%8B%95%E7%94%A3%E4%BB%B2%E4%BB%8B%E5%BA%97%E8%88%97%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%88%86%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85

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