その金額じゃ無理です!防火管理
都内のある不動産管理会社から「うちがクライアント(建物オーナー)から建物管理を受けているのだけど、ついでに請けてしまった防火管理者をお宅で引き受けてもらえないか?」との相談がありました。
自社が名義貸しで防火管理を引き受けていることが、なんとなく不安だ、というのです。
「で、いくらで?」
『月3,000円で、、、』
「無~理~!」
と、我が息子のはやり言葉「パパ、それはむ~り~(–)」はぐっと飲み込んで、
「はい、無理です。月5,000円でも無理です」と即答しました。
防火管理者の「仕事の内容」と「引き受けるリスク」を、この不動産管理会社は理解されていないようでした。
無理もないですよね、消防設備点検(年2回点検、3年1回(又は年1回)消防署へ届出)と違って、防火管理者の業務は消防訓練(年1~2回)以外、定量化されていないんですから。
防火管理者を安値で請ける気は全くありません
名義貸しで月5,000円なら、やってくれるところがいっぱいありますよ、ただしクライアントにリスク負わせたままですよ、、、うちでは全く引き受ける気がありませんよ、なぜなら、、、といった話を30分説明して、ようやく納得いただき、クライアントに値上げをお願いしてでも、当社を推薦する、と言っていただけました。
消防法に具体的な規定がないからといって、何もしなくて良い、と考える不動産業者や管理会社がとても多いんです。
法律をちゃんと読み込むと、防火管理者として行うべきことが見えてくるのです。
火災が起こって訴えられても「有罪は無~理~」は言えません。
《オーナー財産の長寿命化と 不動産価値の向上を!》