冬の火災はこう防ぐ!ストーブ火災とエアコン火災の対策

冬の暖房火災を防ぐ方法
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【冬の火災対策】ストーブ火災とエアコン火災が増える理由と正しい予防法

冬は暖房器具を使用する機会が増え、空気も乾燥しやすくなることから、火災が発生しやすい季節といわれています。東京消防庁が公開している「STOP!ストーブ火災」でも、ストーブの使用に伴う火災が毎年多く発生していることが示されており、可燃物との距離や使用前の点検など、注意すべきポイントが具体的に紹介されています。

ストーブやエアコンは冬の生活に欠かせない設備ですが、扱い方を誤ると火災につながる危険があります。特にストーブ火災は典型的な冬季火災とされ、また近年ではエアコンの誤った清掃方法による事故も報告されるなど、身近な暖房機器に潜むリスクが再認識されています。

しかし、こうした火災の多くは「知識不足」や「日常の小さな油断」から起きているもので、正しい使い方を理解していれば十分に防ぐことができます。本記事では、冬季に注意すべきストーブ火災とエアコン火災について、その特徴と主な原因、そして具体的な予防策をわかりやすく解説します。

<参考>
東京消防庁|STOP!ストーブ火災(広報資料)
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/content/000058825.pdf

ストーブ火災が冬に増える理由

ストーブ火災は、東京消防庁をはじめ多くの消防機関が「冬季火災の代表例」として注意喚起を行っています。気温が下がると押し入れや倉庫からストーブを取り出して使い始める家庭も増えますが、実は“使い始めの瞬間”からすでに火災リスクが潜んでいます。

以下では、ストーブ火災が起こる主な原因を詳しく説明します。

原因① ほこり

ストーブの熱源は、電気式でも石油式でも非常に高温になります。特に電気ストーブの内部にある発熱体(ニクロム線など)は800℃程度に達することがあるとされ、この温度帯では、ほこりや繊維などの可燃物は容易に発火してしまいます。

ストーブの下や周囲に溜まったほこりが熱で焦げ、「パチッ」と火がついてしまう事故は、冬季火災の典型例といわれています。とりわけシーズン初めは、見えにくいほこりが多く蓄積していることが多いため、使用前にしっかり清掃することが重要です。

原因② 可燃物を近くに置いてしまう

ストーブ火災でもっとも多いのが、可燃物がストーブに近づきすぎて起きる着火事故と言われています。洗濯物をストーブの前で乾かす、カーテンが近くに垂れている、布団やソファが寄りかかっているといった状況では、強い熱で生地が徐々に焦げ、温度が限界に達した瞬間に突然火がつく危険があります。

また、距離を取っているつもりでも、衣類や紙類が風などでストーブに落下し、火災につながる事故もあります。こうした事故を防ぐためには、ストーブの周囲に必ず安全距離(目安1m以上)を確保すること、洗濯物や布類を近くに置かないこと、カーテンはストーブ使用時に必ず固定することが効果的です。

あわせて、外出時や就寝前にはストーブの電源や火を必ず切り、ストーブ周りに物が残っていないかを確認する習慣をつけることが、火災防止の最も確実な方法です。

原因③ 長時間使用(就寝・外出中)による過熱

就寝前にストーブをつけっぱなしにしたり、外出時に消し忘れたりすると、火災リスクは急激に上昇します。無人状態で使用していると、機器内部の故障やほこりの蓄積、可燃物の接触などに気づけず、発煙・発火に至りやすいためです。そのため、タイマー設定を積極的に活用し、消し忘れを防ぐことが重要です。

エアコン火災も注意が必要──主な原因は“誤った清掃方法”

近年、エアコン内部に洗浄スプレーが付着したことによってショートや発煙が起きる事故が報告されています。「エアコンが原因で火災なんて本当にあるのか」と感じる方もいるかもしれませんが、誤った扱いによるトラブルが実際に発生している以上、使用方法には十分な注意が必要です。

では、エアコンのどのような行為が火災につながるのでしょうか。以下では、事故の一因となりやすいケースについて解説します。

原因① 市販スプレーの誤使用

エアコン内部には配線や基板が多く、市販スプレーの液剤が付着するとショートや絶縁不良を引き起こすおそれがあります。特に基板部分(多くは右側)への液剤付着は、故障や発煙につながった例が報告されています。

特に右側に配置されることが多い基板部分にスプレーがかかると、故障や発煙のリスクが高まります。

原因② 乾燥不足での運転再開

洗浄後に十分に乾かないまま運転すると、ショートや異常発熱につながる可能性があります。メーカーでも「乾燥不足は故障の原因になる」と注意喚起しています。

原因③ DIY分解による配線損傷

自分でエアコンを分解して清掃しようとすると、誤って配線を引っ張ったり基板を動かしたりして、内部を損傷させることがあります。そのまま運転すると内部で火花が発生し、火災につながる危険があります。エアコンの分解や修理は専門業者に任せることが安全です。

エアコンの分解や修理は専門業者に任せることが安全です。

まとめ:冬は火災が増える季節。正しい知識で身を守ろう

冬は乾燥と暖房器具の使用が重なるため、火災リスクが高まります。ストーブ周辺の“ほこり”や“可燃物との距離”に気を配り、エアコンは洗浄スプレーの誤使用を避けて正しく扱うことが安全につながります。

こうした日頃の小さな注意が、大切な家族や住人、そして自分自身を守ることにつながります。

火災は「起きてしまってから」では遅く、何より重要なのは“起こさないこと”です。この冬を安全に過ごすためにも、家庭と建物全体の防火管理をあわせて見直してみてください。

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