基本料金の節約で電気を解約するとき
老人ホームや障害者施設といった福祉施設の消防設備点検に行くと、稀にスプリンクラーの電源が落ちているケースがあります。
管理者によると、電力会社から
「200Vの電力は全くつかってないですよ」
と言われて、解約したとのこと。
電力契約を解約すると、ピンチの時に消防設備が作動しないことに
電気の契約には、電灯(100V)と電力(200V)の2種類がありますが、小規模な施設だと電力(200V)は「スプリンクラー設備だけ」というところがあります。
この場合、電力メーターは6月に1回の消防設備点検時にテスト作動させる時以外は動かないため、ほとんどの月で電力使用量が「0」となり、「電力未使用の契約がある」と勘違いされ、解約につながるのです。
電気は使っていなくても、基本料金が毎月発生しますから、ランニングコスト削減の一環で解約したい気持ちはわかります。普段電気を使っていない電力契約を発見した時は、本当に解約して良い契約なのかどうか、念のため消防設備のプロにご確認くださいね。
以上、「防火管理にも熱い消防設備コレクター」よっしー(の若旦那)でした!