意外と取れやすい「消火器のピン」
マンションやビルの共用廊下やオフィスの室内に置いてある消火器。
この消火器の安全ピンとは、消火器本体の上についている黄色いパーツのことです。
安全ピンは、黒いレバーをロックする役割を持っています。
黄色の安全ピンがきちんとはまっていれば、レバーを握っても中身が出ることはありません。
しかしこの安全ピン、「イザというときにすぐ使える」ように作られているので、ちょっと触るとすぐに外れます。
子供が多い施設では、建物オーナーやテナントから「消火器の安全ピンがなくなってるので、つけてください」というニーズが発生することがあります。
好奇心旺盛な子供が後先考えずに抜いてしまうんですね。
でも、大人が抜くと「あっ!中身が噴射しちゃうんじゃないか!」と慌てる方が結構います。
引き金を引いたら弾がでる銃のようなイメージでしょうか。
慌てずに消火器のピンを戻しましょう
安全ピンを引き抜くと、ふたつのレバーの間に挟まっていたロック用のパーツが倒れます。
左の写真の丸の部分が、ロック用パーツです。このパーツはゆるく作ってあって、安全ピンを抜くと一瞬でパタリと倒れます。
このロック用パーツを元の位置に立てて、上から安全ピンを刺して戻します。
そんなに難しくないでしょう?
むしろ慌てなければ簡単ですよね。
えっ?画像だけではやっぱり不安ですか?
どうしても消火器ピンが怖い!という方に「動画でレッスン」
画像だけではやっぱり怖い!という方のために、動画で見てみましょう。百聞は一見に如かずです。
右の画像をクリックしてください。動画へ進みます。
消火器のピンを抜いたその瞬間、ロック用パーツが倒れるのがわかりましたか?
「要点検」という文字が現れ、この消火器が正常な状態でなくなったことを伝えています。
そしてこのあと、レバーは簡単に握ることができます。つまり簡単に中身が発射する、という状態です。
焦ってレバーを握ると、目の前が一面の銀世界、、、いや粉世界になってしまいます。
さぁ、急いで安全ピンを元に戻しましょう。
とは言うものの、抜いた安全ピンをどう戻すか、実はここがわかりにくいのです。
消火器メーカーや種類によって形状が違うからです。
「だったらこの動画、意味がないじゃん!」と思ったあなた。
80%くらい正しいです(汗)。
百聞は一見に如かず、ということで、動画をお見せしましたが、見るよりも、やってみるほうがもっとわかる。
「やってみる消防訓練」をご提案するのが我々のモットーです。
ちなみに、万が一安全ピンが元に戻せないときは、とりあえず固めのものをレバーにかませておいて、握れないようにしておいてくださいね。
以上、「消防設備コレクター」よっしーでした!