建物は水に弱い
マンションやビル等の建物の寿命が縮む原因「劣化」。その中でも、コンクリート造の建物は水に弱く、とにかくコンクリートに水がつかないように、屋上や外壁・廊下や階段に防水する必要があります。
それにもかかわらず、分譲マンションと賃貸物件では、防水の対応について大きな違いがあります。
お金のかけ方が違いすぎる「分譲マンションと賃貸物件」
簡単に言うと、
・分譲マンション:お金をかけすぎ
・賃貸の建物:お金をかけなすぎ
当社のもともとのホームグラウンドは「分譲マンション管理組合の運営や修繕コンサルティング」。ゆえに、分譲マンションの修繕に対する考え方が基礎にあります。
分譲マンションの世界では、住民全員が建物オーナー(区分所有者)で、オーナーから毎月管理費や修繕積立金を計画的に徴収する一方、長期修繕計画(何年後にどの部位を補修すればよいか・いくらかかるかのプラン)がほとんど完備されていて、計画的に修繕工事を行っています。それほど劣化していないくても計画的に工事するため、やや過剰なくらい工事を行います。その代わり、建物はいつまでも綺麗で、劣化の進行も防げています。
一方で、賃貸マンションや貸しビルなどの建物は、、、全然修繕工事をやっていないところばかり!
新築から30年間、一回も防水工事や外壁塗装などの大規模修繕を行っていないなどザラです。オーナーは基本的に家賃収入から管理費や修繕等支出を出し、税金も払い、収支をプラスにしなければ大家業をしている意味がありませんから、どうしても「壊れてから直す」という考え方になるのでしょう。確実に寿命が縮む考え方です。
中小規模の建物で、長期修繕計画を用意し計画的に修繕工事を行っているところを見たことがありません。
とにかく水を防ぎましょう。
《オーナー財産の長寿命化と 不動産価値の向上を!》