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防火管理者の日常点検基準づくり

こんにちは、賃貸マンション・貸しビルコンサルタントの深山(みやま)です。
ご無沙汰しています。おかげさまで防火管理者外部委託についてたくさんのご契約とお問い合わせを頂き、少ないスタッフが懸命に業務にあたっています。

防火管理者の日常点検基準づくり

■防火管理者の事業規模により課題が変わっていく

受注が1件の時も、10件の時も、100件の時も、そして目標である1,000件に達した時も、経営者の悩みが減ることはありません。
悩みの内容(質といっても良いでしょう)が変わるだけです。

この防火管理者の仕事をスタートした時は、とにかく[サービスを認知してもらう]ことが課題でした。10件の時は[首都圏でバラバラな地域に点在するビル・マンションの日常点検をどう効率よく行うか]が課題でした。
そして契約が今月で60件になり、これまでは社員等メインで日常点検を行ってきましたが、そろそろ点検スタッフの拡充と業務の分担・そして日常点検の基準づくりが新たな課題となっています。

■地味でも繊細な日常点検

私が初めて防火管理者の代行業務を受けて、日常点検を行った当初は、消防法に定められた日常点検の指針に沿ってやれば良いかな、くらいの認識でしたが、いざ法令に書いてある言葉を現地で形にしようと思うと、判断に迷うことが実に多い事に気づきます。

「この程度の私物残置は注意しなくても良いかな?」「廊下に自転車はイエローカードにしようか」「COOPやラディッシュぼうやの発泡スチロールやダンボールは?」「このレベルは直接注意?張り紙?電話?オーナーへ報告レベル?消防署へ相談?」
人によって判断基準がばらつくことはあってはならないことです。

また、当初は私を含め社員2名でスタートした事業でしたので、点検時に撮影した写真を見ながら社内でミーティングして意思確認していました。

でも、点検専門スタッフが増え、さらに現在は東京地区と名古屋地区で正式に点検専門スタッフの募集をしています。大坂の準備もしていますし、福岡ではスタッフの当てはありますがコミュニケーションがこれからです。

■スタッフ間でブレることのない日常点検基準を作る

以前にスタッフが作成してくれた基準がありますが、もう少し掘り下げて行く必要があります。これまで判断に迷った現場での事例が山ほどありますので、それを写真と解説を加えた小冊子にしていく予定です。

そして点検スタッフが拡充された上で、社員による抜き打ち点検を行うことも検討しています。先日はスタッフが怪我をして私がピンチヒッターで点検に回りましたが、実際の現場と報告書の内容がリンクしていて、漏れなくチェックしているのがよく分かりました。

今後10名、20名、30名と拡充する予定ですので、社員は品質確保のためのチェックを行わせる必要があります。

どんな業務も、その時期(規模)に合わせた課題がいつも横たわっています。経営者の悩みは尽きないものです。とてもありがたい悩みです。

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