防火管理者のこづっきです。防火管理者の外部委託をお引き受けした新宿区の投資型ワンルームマンションで、契約書、防火管理者選任届は建物オーナーから押印済で頂きましたが、消防署へ提出すべき消防計画の一部を構成する「避難経路図」を作るための『建物平面図』がない、とのことでした。
そこで、自分で概略の平面図を書いて避難経路図を作成することにしました。
私の手順は次の通りです。
- Googlemapのストリートビューでマンション上空からの画像をスクリーンショットする。
- スクリーンショット画像を平面図のサイズに切り取る。
- 建物の構造(=避難経路にあたる共用廊下や階段の位置など)が階数別に違う場合は、必要な枚数を複写する。
- 部屋の間取りと配置を勘案して、共用廊下、階段、各部屋や玄関扉、ベランダ、エントランス等を書き込む。
- 避難経路を赤ペンで記入して完成。
これで消防署は受理してくださいます。
注意すべきは、建物に店舗が入っていますと、共用部分と店舗部分とで防火管理上の責任分担が変わりますので、責任分担を厳密に区分するように指導されるケースが多いです。
特に東京消防庁管轄で都心地区の「防火対象物点検」の対象に該当するような建物は厳しいです。
日頃から厳密に色分けするよう心掛けています。
特に築年数の経過し建物オーナーが複数入れ替わっているような賃貸マンションや雑居ビルの防火管理者では、建物図面がないことがあります。極端に言えば避難経路図は「手書き」でも認めていただけますが、手間をかけずにきれいに仕上げるために、上記のような方法を採って作成しています。
ご参考になれば幸いです。
ただ、建物館内(共用廊下の壁面など)に避難経路図を明示したいときは、きれいに作らないと見栄えがみっともないので、別途専門の業者に頼んで作ってもらう必要があります。
なお、防火対象物点検も当社でやっています。よろしければご相談下さい。
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