当社初!民泊物件の防火管理者に選任
民泊特区の大阪市、心斎橋の繁華街に立つ複合用途のビルで、2つの専有部分(部屋)の防火管理者を当社が外部委託の形で受託することになりました。
心斎橋の複合用途ビルを現地調査のうえ、中央消防署 上町出張所で防火管理者の選任届と消防計画等を提出、無事に受け付けていただきました。
当社で初の「民泊物件」の防火管理者をお引き受けしたことになります。
時代の流れを感じます。
外国人観光客の宿泊先確保を目指す大阪市の「特区民泊」
大阪市は関西国際空港から大阪や京都・奈良・神戸へ向かう外国人観光客の伸びが著しいことを背景に、ホテルや旅館の客室不足改善のために、同じく羽田空港のお膝元である東京都大田区に続き、早くから民泊特区となり、マンションやビル・一軒家などの民泊利用を促進しています。
橋下徹元大阪市長から吉村現市長へと引き継がれる、一貫性のある取り組みですね。
しかし民泊については規制が多く、貸主・借主・業者に対するルールが複雑であることから、いわゆる「闇民泊」でない「適法な民泊物件」の申請は非常に少ないのが現状です。
そんな中で、ある民泊事業者から当社へ「法令遵守の民泊事業を行う一貫で、民泊物件に防火管理者を設置したい」と当社へご依頼をいただき、今回の第一号となりました。
消防署も当社も未体験「民泊物件の防火管理」
上町出張所へは、電話で何度かお問い合わせさせていただいた上で、2回訪問して防火管理者の選任届を無事に受理していただきましたが、民泊事業者とのやり取りを合わせれば、ここまでかなりの頻度と時間をかけています。
当社にとっては初の民泊物件であり、上町出張所も民泊物件の防火管理者選任の機会はまだ経験がないそうで、必要書面の確認や届出内容の訂正など、慎重に対応しながらようやく受理されたのですが、消防署の担当者の方々も慎重に対応され、個人的にはかなりの緊張感をもって取り組みました。
ご依頼いただいた民泊事業者に泥を塗るわけにはいきませんし、もとより消防法を徹底遵守して、建物オーナーや近隣、そして消防署の方に迷惑をかけるわけにはいきません。
民泊物件の防火管理者の取り組みについては、同社と業務提携を締結した関係で、今後もご依頼が増えると想定しています。細心の注意を払いながら、少しずつノウハウを蓄積し、安心して任せていただける防火管理者を目指してまいります。