大分市の製鉄所で発生した火災は、丸一日たっても完全に鎮火しないでいます。
報道によると、工場内に充満した煙の影響で消火活動が難航しているとのことです。
現場近くの当社(イグジット)から見ると、まだ煙が立ちのぼっているのが見えます。
消防設備点検や改修の仕事柄、今日も消防署へ行きました。
出火から丸一日以上たっているというのに、いぜん署内は物々しいムードです。
通信指令センター付近では、たくさんの書類を貼りつけたホワイトボードがいくつも並べられ、現場からのライブ映像が大型モニターに映し出されていました。
いつもは整然と並んでいる消防車はほとんど火災現場に出払っているらしく、駐車場はガランとしています。
どう見ても赤じゃない乗用車に装備一式を積み込む消防署員の姿も見られ、非常事態ぶりがうかがえます。
こういう時は消防屋ではなく一市民として、下手なボヤなぞ出さぬよう気を引き締める次第です。
5歳児から学べてラッキー!火災時の行動と心理
さて。
命に危険を感じるような火災事故に遭遇したとき、人はどのような心理状態になるのでしょうか。
普段は落ち着いて判断・行動している大人でも、不安と恐怖で本能や感情に基づく衝動的な行動をとるようになるそうです。
火災時の判断能力は、一説では「5歳児並み」とも言われています。
5歳児、、、よちよち歩きのころに比べるとだいぶ体力がついてバランスの取り方も上手になり、着替えやトイレなど身の回りのことがひとりでできるようになる年頃です。
わが家にも5歳児がいますが、保護者としては、こんな教科書通りに順調に育ってくれていればそれだけで御の字です。
しかしここで想定しているのは火災という非常事態です。
5歳児並みになるという非常時の判断力を、わが家の5歳児でシミュレーションしてみましたが、、、
‥‥どう考えてもムリですね。
迅速な通報・的確な初期消火・安全な避難。
どれも期待できません。
火災を脳内シミュレーション!次の手を打とう
命の危険を感じるような火災に遭遇したら、あなたも恐怖に慄く5歳児のようになるのです。
身近に5歳児がいる人は、ぜひこの機会に非常時をシミュレーションしてみてください。
わが家にちょうどいい5歳児がいてよかった!
ちょっと脳内シミュレーションするだけで、もうムリってことがわかりました。
じゃあどうする?って次の手を考えることができます。
ありがとう、5歳児。
火災のような非常事態を我がこととして考える。
そうすることで、火災に備えることができる。
我が子を眺めながら、大人たちに「火災の恐怖と対策」に関心を持ってもらうため、防災への敷居を低くする活動を続けていきたいと改めて思った次第です。
以上、消防設備コレクターのよっしーでした!
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