こんにちは、賃貸マンション・貸しビルコンサルタントの深山(みやま)です。
我が家の自宅は分譲マンションです。久しぶりにリビングでのんびりしていると、ふと天井の火災感知器に目がいきました。
結構古いタイプのものです。
、、、と、自分がこのマンションに引っ越してきたのは14年前で、それから一年も交換していませんので、火災感知器は最低でも14年は交換していないことになります。我が家は築13年目にこのマンションへ入居しましたので、もし新築時からずっと交換していないければ、この火災感知器は25年以上ものあいだ交換していないことになります。見た目はそれくらい年季が入っている感じです。
室内の火災感知器って、そもそも何年使えるのでしょうか?
実際に火災感知器(を含む)消防設備点検が年2回入り、その都度故障していないか鳴動試験(実際に機器に熱を加えて作動するかのチェック)を行ってもらっていますが、毎回「異常なし」。
火災感知器メーカーのWEBサイトを見ると
「法定での交換期限はありませんが、概ね10年を目安に交換して下さい。」
と書いてあります。
火災感知器そのものは6千円~1万円で、× 部屋数 × 室数 に工事費がかかります。チリも積もれば結構な支出となります。
我が家の火災感知器は、10年ごとに交換を推奨されているものが、結果として25年故障せずにもっている、ということになります。この先もしばらく壊れなければ、30年位はもつのかもしれません。
この、マンションの火災感知器の交換周期や方法については、大きく次の2つが考えられます。
1)一定年ごとにマンション内の全部の火災感知器を一斉交換する
予防的な発想で壊れる前に交換するので、どこの部屋の感知器をいつ交換したか、、、といった詳細の履歴を把握する必要がなく、また万が一火災事故が起こった時に火災感知器が作動しない、といったリスクが最小化されるため、入居者にとって最も安全である。一方で、火災感知器を交換するコストが最大化される。
分譲マンション管理組合ではこの方式を取るところが多い。
2)個々の機器が壊れるつど、交換する
年2回の消防設備点検時に個々の火災感知器の不具合が報告されるので、不具合があるものか順次交換することで、火災感知器の交換コストが最小化される。消防設備点検業者からの不具合指摘が報告されたら速やかに交換する。
賃貸マンションのオーナーは、家賃収入の維持向上と支出低減とを第一に考えるべく、2)で行くことをお勧めします。
ふと自宅のリビングの火災感知器を眺めながら。
《オーナー財産の長寿命化と 不動産価値の向上を!》