賃貸マンションや貸しビルの屋上に上がって、いつも思うこと。
それは
「必要な手入れができていない」
「分譲の建物と違って老朽化を早めている」
「オーナー様はなぜ予防しないのだろうか」
ということです。
屋上は建物の外装やや室内の内装と違い、ヘリコプターかタケコプターで飛んで空撮でもされないかぎり、外部者が見ることはありません。「見た目」でいえば気にする必要のない部分です。
しかし、屋上や設備が収まっている部屋など、外からは見えない部分の手入れができているかどうかで、その建物(のオーナー様)が長寿命化と資産価値の維持のために予防を講じているか、見た目重視で短期的利益を求めているか、専門知識がなく何もしていないかがわかります。
分譲マンションで管理の行き届いた建物は、屋上に上がると気持ちの良いものです。
屋上のゴミといえば舞い降りてきた落ち葉くらいで、管理員さんが定期的に巡回しゴミ拾いしているのがわかります。防水も質の良い業者が施工した後が見られ、保証年数よりも長持ちしそうであることがわかります。
一方で、賃貸マンションや駅近の雑居貸しなどの屋上に上がると、排水口は落ち葉や土砂で周囲が埋まり水が流れにくくなり、いたるところに水溜りができ、防水は切れかかり、目地の切れ目から雑草が生え、カラスが運んできた食べ物のカスやペットボトルなどのゴミが飛散し、錆びた屋上配管の塗装が剥がれ落ち、、、と酷い有様です。
一般の人から見えない部分が汚いのはまだ仕方ないにしても、そのような状態の建物は計画的な修繕工事が行われていないことがほとんどであり、手入れのされていない建物は劣化を加速度的に早めることになります。
人間も建物と同じです。普段からの手入れ(お肌もアタマも心も)を怠ると、あっという間に老け込み、病気がちになります。いつまでも健康で若々しくいられるかどうかは、メンテナンス次第、という当たり前のことを実践しないオーナー様が多すぎて、
かわいそう。もったいない!
計画的な管理の重要性をもっと伝えたい!!
このままじゃ我が実家の二の舞になるぞ!!!
と声を大にして叫びたい、、、と屋上で我慢する今日この頃です。
《オーナー財産の長寿命化と 不動産価値の向上を!》