勇気ある行動に感謝を込めて──当社のスタッフが消防署より感謝状を贈呈されました！
このたび、当社の現場管理スタッフとして長年勤務してくださっていた八坂さんが、相模原市南消防署より感謝状を贈呈されました（令和7年5月28日付）。この表彰については、相模原市の公式ホームページ「消防だより」でも紹介されています。
《出典》相模原市 【南消防署】令和7年5月 消防活動にご協力いただいた人に感謝状を贈呈しましたhttps://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/1026529/shobo/shobodayori/1008944/1033198.html
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火災現場での冷静な対応
この感謝状は、令和7年3月15日に近隣住宅で発生した火災の際、八坂さんが冷静に避難者を落ち着かせるとともに、水道用ホースなどを用いて初期消火を行ったことに対するものです。
その結果、消防隊が到着した時点では、火勢はすでに収まり、現場は白煙が立ちのぼる程度の状態となっていました。
このような行動は、職務を超えた、まさに人としての責任感と行動力の賜物であり、当社としても心より誇りに思っております。残念ながら、八坂さんは足のご不調により今月末で退職されることとなりました。これまで長年にわたりご尽力いただき、現場での丁寧な点検業務や消防訓練の実施をはじめ、常に責任ある姿勢で業務に取り組んでくださいましたことに、あらためて深く感謝申し上げます。
今回の行動は、八坂さんが日頃から落ち着いた判断力を備えていることに加え、消防設備士の資格を有し、当社の防火管理業務にも携わっていたことが、大きく寄与したものと考えられます。とはいえ、防火に関わる専門職でなくても、日頃の意識次第でいざという時に冷静な行動がとれることは十分に可能です。
私たちが今回の件からあらためて強く感じたのは、「日頃から防火意識を持っているかどうかで、非常時の行動に大きな差が生まれる」ということです。
火災は突然発生するものです。警告や予告があるわけではなく、私たちの生活のすぐそばで、思いがけないタイミングで起こります。そんなとき、瞬時に冷静な判断を下せるかどうかは、その人がどれだけ日常的に「火災」というリスクに向き合ってきたかにかかっています。
八坂さんのように、普段から防火や安全に関わる意識を持ち、訓練や知識を積み重ねていた方は、いざという時にも慌てず、的確な行動をとることができます。もちろん全員が消防設備士や防火管理者の資格を持つ必要はありませんが、「自分の身近な場所で火災が起きたらどうするか」という想像力と備えは、誰にでも持つことができるものです。
私たち一人ひとりが火災に備えるうえで重要なのは、日常の中で防火に対する意識を持ち続け、具体的な行動を積み重ねていくことです。以下に挙げるような小さな習慣の積み重ねが、いざという時の判断力と行動力を支えることにつながると考えられます。
■消火器や屋内消火栓の設置場所を確認する
いざという時、設置場所が曖昧なままだと初動が遅れます。職場や自宅、よく行く施設でも定期的に意識しましょう。
■家庭内で避難経路や集合場所を共有しておく
小さなお子さんや高齢の家族がいる場合は特に、全員が共通認識を持っておくことが大切です。
■「今ここで火災が起きたらどうするか？」と日常の中で想像する
スーパー、駅、会社など、日常的な場所で火災が起きたら自分はどう動くかをシミュレーションするだけでも、意識が変わります。
■消防訓練や防災イベントに積極的に参加する
実体験することで、知識と行動が結びつきます。「経験しておくこと」の安心感は非常に大きいものです。
このような備えは、決して大げさなものではありません。日々の小さな「意識」の積み重ねが、非常時に自分や周囲の命を守る確かな力となります。なお、消火器の使い方や避難方法など、消防訓練の具体的なポイントについては、「消防訓練の実践ガイド：避難・通報・消火訓練のポイントを解説」もぜひご覧ください。
今回の八坂さんのように、勇気ある一歩を踏み出せるかどうかは、日頃の準備と心構えがあってこそです。私たちもこの出来事を教訓に、防火に対する意識をより一層高めていきたいと強く感じています。
