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家庭用に小さな消火器を常備すべきか

家庭用の小さな消火器は必要か?
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家庭用であれば強化液消火器をお勧めします

消防訓練を実施すると、参加者から様々な質問を受けます。よくある質問の一つは、「家庭用の小さな消火器を常備すべきかどうか」というものです。この場合、「可能であれば、ぜひ購入することをお勧めします。特に推奨するのは強化液消火器です」と答えるようにしています。

多くの建物の廊下などの共用部には消火器が設置されていますが、その中で最も一般的なのは「粉末(ABC)消火器」です。

粉末消火器に含まれる消火剤の主成分はリン酸アンモニウムで、薄いピンク色をした微細な粉末です。この消火剤が放出されると、粉末は熱分解して様々なイオンを生成し、これらのイオンが燃焼の連鎖反応を強力に抑制します。

粉末消火器は安価であり、普通火災・油火災・電気火災のすべての火災に対応し、抑制効果が強力で、寒冷地でも使用可能なため広く普及していますが、使用後の処理が最大の欠点といえます。

放出された消火剤は微細な粒子であり、水に溶けないため、とにかく掃除が大変です。掃除機を使用すると目詰まりを起こし、故障する可能性があるため避けた方が賢明です。また、水で洗い流すこともできないので、箒などを使って根気よく処理するしかありません。さらに、テレビやパソコンなどの電子機器にかかると、それらの機器は使用不可能になることがあります。

廊下などの床面だけの共用部では比較的掃除しやすいかもしれませんが、電化製品や生活用品であふれている専有部で使用すると、その被害は甚大と言わざるを得ません。

粉末消火器を使用すると、掃除がとにかく大変です。

一方、当社がお勧めする「強化液消火器」は、粉末消火器と比較して、使用後の後片付けが格段に楽という利点があります。

強化液は炭酸カリウムを主成分とする水溶液であり、燃焼面に放射されると冷却作用とアルカリ金属による燃焼抑制作用で消火します。一般的には霧状に放射するノズルが装着されており、この場合は普通火災・油火災・電気火災の全てに対応可能です。使用温度範囲はマイナス20度から40度までと広く、寒冷地でも使用できます。

消火剤である強化液(炭酸カリウム)は、アルカリ洗浄剤や水草栄養剤などに使用される成分で、日常的に使われる物質です。しかし、皮膚や目に痛みを与える可能性があるため、手袋や保護眼鏡の着用が推奨されますが、乾拭きや水拭きが可能であるため、放射された後の掃除はしやすいと言えます。また、放射時間が粉末消火器より長いため、消火器の使用が初めての方にも扱いやすい利点があります。

欠点としては、粉末消火器に比べて若干高価であることが挙げられますが、電子機器の全滅を避けられると考えれば、その価値は十分あると思われます。インターネットでの調査によると、家庭用の1リットルサイズは5,000円から10,000円程度で販売されているようです。それでも、人命に代えられるものは存在しませんので、実際に火災が発生し、周囲に粉末消火器しかない場合は、躊躇なく使用してください。

また、てんぷら油が引火し、消火器が使えない場合の消火方法に関する質問も多いですが、その際は、大きな布を水で湿らせ、水分を十分に絞った後、鍋に覆いかぶせる方法をお伝えしています。しかし、炎が高く上がり天井に達している場合は、自力での消火を諦め、すぐに避難することが重要です。炎が天井裏に燃え広がり、退路を塞ぐ可能性があるため、非常に危険です。

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