査察の結果『指摘なし』がとても嬉しい
今年の頭に防火管理者の外部委託を受託した、川崎市のビルで、管轄の消防署から査察(立入検査)の連絡が入りました。
歓楽街のど真ん中にあるビルで、下の階に大衆居酒屋、上階は住居という複合型の建物です。
査察立会いは当社の業務に含まれていますので、日程を調整して現場へ。
結果は見事、
問題なし!
やった!!!
担当している森本さんから報告を受けて、嬉しかった。
防火管理者を引き受けるにもストーリーがある
このビルのオーナー様は現在、北関東にお住まいですが、
少年時代はこの地域に住み、このビルで生活もされていました。
時代が変わり、街ごと再開発され大きく変貌していく中、オーナー様は事業を行うため、北関東へ生活の拠点を移しました。
でも、この建物は親から受け継いだものなので、守り続けたい。
一方で、オーナー様は体調が少し悪く、頻繁に川崎まで来ることは難しい。
このようなお話の中で、管轄の消防署から厳しい指摘を受けて、インターネットで当社を探してくださいました。
、、、というお話を、私が初めてお会いしたときに喫茶店で2時間ほど伺ったのです。
また、この建物の管理をされている、地元の不動産会社の担当の方は、とてもきちっとされた方で、
建物オーナー様の不動産を守る、という思いがひしひしと伝わってきました。
そのような中で、当社が防火管理者にならせていただくことになったのです。
実際にお仕事をお引き受けする前に建物を見させていただき、消防署の指摘以外にも、私たちの目線で防火管理上気になる点を挙げさせていただき、いざ仕事がスタート。
結局、防火管理とは関係者の意識と協力がすべて
さらにありがたかったのは、テナント皆様が、私たちの取り組みに協力的であったことです。
防火管理の観点では『万が一、建物内で火災が起こったときに、外へ速やかに逃げられる体制になっているかどうか』を重視するため、避難通路を私物で塞がないというのが鉄則中の鉄則です。
しかし、商業施設(特に飲食店)では、広くないスペース(バックヤード)に、お客様へ提供する食材を置いたりする必要があり、ついつい荷物が固定的に置かれてしまいます。
こういった細かなことに気を配ってくださるかどうかは、テナント次第です。
今回は、もちろん私たちも防火管理者として日常の業務を継続してますが、何よりオーナー様の思い、不動産会社の高い意識、テナントの皆様の協力なくしては、消防署の立入検査で『指摘なし』はでません。
最初のお問い合わせからわずか6ヶ月程度で、消防署からお咎め無しをいただけるようになった裏には、私たちなりのストーリーがあるのです。
だから『やった!!!』なのです。
皆様に、感謝。