消防設備の専門家だからこそ「雑に説明するとね」という前置き

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消防設備の専門家ゆえに、ついつい…

私は消防設備業者です。
消防設備の法定点検のために必要な資格も持っています。
当然、一般の方から見れば、私は消防設備や防火管理の専門家です。

業者であり専門家ゆえに、当然ながら毎日毎日そのことばかり考えています。
だから消防設備の専門知識は一般の人よりも豊富になります。

それゆえに、一般の人からのちょっとした質問へ簡単に答えることができます。

が、、、ついつい全力で答えようと「深く難しい回答」になりがちです。
これは、なにかの専門家なら誰しも心当たりがあるのではないでしょうか?

自分の専門性にかかる質問ですし好きなことだから「大いに語りたくなる」んです。

難解な専門用語をわかりやすい言葉に変換してあげたい!
質問に対しては正確な情報を伝えたい。
自分のうかつな返答でこの業界への誤解が生じてはならぬ!

なんて熱い気持ちもわいてきます。

そして、質問に対して改めて調べなおす機会を得て、勉強になることがよくあるのですが、調べているうちに深入りしすぎて、やけに詳しいことまで勉強するハメに陥ることもしょっちゅうです。
調べ始めると、さらに専門的なエリアに足を踏み入れてしまってキリがなくなるのです。

専門家だからこそ「雑に説明するとね」という前置き

一般の人から消防設備について質問を受けたとき、詳しいがゆえに細かく答えそうになりますが、それでも「こんな少ない情報でちゃんと理解してもらえるんだろうか」という不安があります。

だけど、たいていの場合、一般の人からの質問は「そこまで深く詳しいことを求めていない」ですよね。
ちょっと気になった、さわりだけ聞いてみたい。そのレベルなのです。

専門家が気張って熱心に回答しても、情報が「多すぎ」「濃すぎ」て消化できないのです。

何を聞かれているのか?何を求められているのか?
そこをしっかり見極めることが大事です。

そこで、一般の人の気軽な質問に答えるときに、「雑に説明するとね、、、」という前置きをつけてみることにしました。

似たようなときに使われる言葉に、「ざっくり」というのがあります。これも専門知識の抜粋といったニュアンスですね。

「雑に説明すると」と前置きすると、肩の力が抜けてラクに説明できるのです。
誤解のないようにちゃんと言わなきゃ!というヘンなプレッシャーがありません。
最初に「雑に」と言ってしまってるので、相手も正確さを要求してきません。
そもそも誤解の生じる余地がないのです。

例えば「消火バケツ1杯の水の消火能力を『雑に言うとね』」

「消火用のバケツというのがあるんだね~」
路地に置いてある消火バケツの写真を送ってくれた人がいました。

今すぐ全力で答えたい!消火バケツについて語りたい!

そんな専門家ゆえの衝動をグッとこらえて、こう答えました。

「雑に説明すると、これ9個で消火器1本分(の消火能力)だよ」

「雑に」を前提として説明しているので、受け手側もラクに受け止めてくれます。
正しく理解してもらえるんだろうか、、、というこちらの心配は杞憂でした。

むしろ「へぇ~!この知識で知ったかぶりができるよ!」
なんてオモシロがってもらえました。

思わず人に言いたくなる雑学として受け止めてもらえました。

うん、これでいいんだ!

熱く語ってもしょうがないパターン

例えば消火器について。
新しい消火器を仕入れてみたら、消火器の本体容器がマイナーチェンジされていました。
個別に見るとほとんどわかりませんが、旧モデルと並べると一目瞭然!

え?違いが分からない?

背の低い右の消火器がニュータイプ。背の高い左の消火器が旧モデル。

本体容器の全長と、それに影響を受けるホースの長さと底部のカバーがちょっと変わっただけで、あとは新旧同じです。

よっしー的にはスリムに見える旧モデルのほうが好みなので、今回のモデルチェンジにはやや不満です。

そして、具体的にはね、、、あーでこーで、、、

とはいえ、個別に1本ずつ設置され、並べて置かれる事が少ない消火器。しかも、このレベルのモデルチェンジなら見た目も使用感覚もなにも変わりません。

こういう「一般の方から見れば些細なこと」をつい熱く語ってしまう、、、しょうがないパターンです。
反省反省。

以上、「大分の消防設備点検やオモシロ消防訓練はまかせんしゃい!」のよっしーでした!

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