AED(自動体外式除細動器)は意外とあちこちに置かれていますね。
消防設備点検や防火管理者の仕事柄、アンテナを張っているためか、ちょっと気にして見てみると、マンションやビル・公共施設などの入口やエントランスホール・ロビー・管理事務所当たりに、収納箱に入ったAEDを簡単に見つけることができます。
こんなによく見かけるようになったAEDなのに、敷居の高さを感じてしまうのはなぜでしょうか。
人命にかかわる緊急時のもの、というのもその理由のひとつでしょう。
しかし真の理由は、収納箱に書かれたこの一言ではないでしょうか?
『(AEDの)扉を開けるとアラームが鳴ります』
AEDの収納箱の扉を開けると鳴るというアラーム。
いったいどんな音が鳴るのか?
音量はどのくらいなのか?
その音はどうやって止めることができるのか?
アラームが鳴ったら消防車や救急車が駆けつけてくれるのか?
「どんなものだかわからない。だから怖くて使わない。」
そうして失われるものは、人の命。
普通救急講習でAEDの扉を開けてみた!
普通救急講習に参加したので、長年の疑問であったアラームについて質問してみました。
講習で使用するのは練習用のAEDなので、収納箱はありません。
そこで実際に、講習会場に設置されているAEDの収納箱を開けてもらうことになりました。
イザ自分の目ので人が倒れた時に、目にしたAEDを怖がらずに取り出せるように。
収納箱を開けた時にびっくりして救助に辿りつけなかった、という事のないように。
AED扉を開けた時のアラームを体験しておきたい!!!
で、収納箱を開けた時のアラーム音が、下の動画です。
、、、まぁ、、、アラーム音はだいたい想定の範囲内の音でした。
収納箱のアラーム音は、急病人がいることを周りに知らせるための音でです。(それと盗難防止)
「さっきからピーピー鳴ってるけど、なんだ?」と人が見に来る、というのが目的。
だから火災感知の非常ベルなんかとは違って、全館に鳴り響くというたぐいのものではありません。
そしてアラーム音は、扉閉めれば止まります。あっさりと。
実際にAEDを使うシーンでは、ひとりでも手助けが必要なので、扉は開けっ放しにしてアラーム音が鳴り続けているほうが良いな、と思いました。
そして想像していたとおりでしたが、AEDの扉を開けだだけでは消防車も救急車もやってきません。
アラーム音は大丈夫。あとは肝心の、、、
「アラームが鳴ります」と言ってもこの程度の音。
扉を閉めれば音は止まる。
この音で消防車が来ることはない。
警備会社名が書いてあっても、それは警備会社が納品したAEDであるという表記なので、警備会社は来ません。
これだけわかると、いざ目の前で人が倒れても、AEDの収納箱を開けるのはずいぶん気楽になります。
もう「アラーム音が鳴ります」の表記にビクついて時間をムダにしなくてすみます。
あとは、肝心の、、、AEDの操作!!!
それは改めてブログで書きたいと思います。
緊急時に一番避けたいのはムダな時間です。躊躇した分だけ人命への悪影響が増します。
だから「わからない・なんとなく怖い」をなくしたいし、「わからないから使わない」で失うものを減らしたいですね。
以上、「消防設備コレクター」のよっしーでした!
※防火管理者(統括防火管理者)の外部委託サービスでAEDを使った訓練もやっています!
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