誘導灯とは?
誘導灯とは、建物内で非常口や避難経路を示すガイドです。
消火のための設備ではありませんが、誘導灯も消防設備のひとつです。
建物館内における消防設備の一つである誘導灯は、いざ災害(停電)時に効果を発揮する「脱出のための道しるべ」です。
建物の出入口にある緑色のランプ、あれは非常口を示しています。
白地のやつは通路用で、非常口の方向を教えてくれます。
おばけサイズの誘導灯も、最近は小型化・LED化
大きさはいくつか種類があり、写真のような大型の(オバケサイズの)誘導灯もありますが、新しい技術によって性能のいい小型のものが主流になっており、大型の誘導灯は少なくなってきています。
あ、写真はよっしー(私)です。
最近は小型化+まだまだ値段は高いですがLED化(省エネ化)されるようになってきました。
ただし!通常時に点灯するランプがLED化されても、いざ館内停電時に点灯する「非常用バッテリー」の寿命自体は、相変わらず4~6年程度で変わりません。
つまり、かなり値段の高いバッテリーの交換頻度は変わらない、ということです。
ちなみに、避難する人のピクトグラムは日本人の考えたデザインで、国際規格にもなっています。
映画館で誘導灯が消えてパニック!?
前回ブログ「誘導灯が消える恐怖」で書きましたが、映画館で誘導灯が消える瞬間は、ゾワ~っとします。この暗闇から一刻も早く逃げ出したい!
映画館なんて場所は、たまにしか利用しない不慣れな場所。おまけに足元はひな壇形式。
ここで地震や火災が起こったら、落ち着いて外へ出られるでしょうか!?家族で来ていたら、我が子を守れるでしょうか!?パニックになってオロオロするお客さんと、ひな壇で転ぶ自分が頭に浮かびます。
これはもう、映画館の消防設備の日常管理や点検を信頼するしかありません。、、、もっとも、この恐怖、映画が始まってしまえばストーリーに没頭して忘れてしまうんですけど。
恐怖を感じるのは、誘導灯が消えるその瞬間だけです。
誘導灯を消し続けても良い特例が!?
誘導灯は「営業の妨げになる」という理由で、映画館やプラネタリウムでは一時的に消灯することが認められています。
もちろんイザというときは非常口の目印となるよう、点灯状態に切り替わるようにしてなきゃなりません。
そこで映画館の場合は、
「映写機のオン・オフ」
と
「火災感知器のオフ・オン」
とが、連動しています。
感知器が火災を感知したら、映写機はオフになる仕組みになっています。
なので、映画上映中は火災感知器がオフ=誘導灯もオフ、イザ火災や地震などの災害で停電のときは誘導灯オン、となるのです。
ふだんの誘導灯活用法
誘導灯は、もちろん火災や地震による停電時、といったように、非常時にこそ役立つ設備なのですが、なにも非常時にしか使えない、というわけではありません。
誘導灯は「出口への道しるべ」ですから、建物の中で迷子になったときに、これを目指して行けばなにかしらの出口にたどり着きます。直接外に通じている出口とか、階段に通じている出口とかです。
私、ふだんの生活でも完全にこれに頼っています。
大型のショッピングセンター・モールやスタジアムのような、大型で立体的にも複雑な建物では、通ってきた道を覚えきれません。
誘導灯を頼りにとりあえず外へ出て、話はそれからだ。
誘導灯を目印にして外へ出る。
実はこれ、プチ避難訓練になります。
「もしも」をいつも。
以上、「消防設備コレクター」よっしーでした!
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