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消防設備コレクターが教える、消火にまつわる消化のいい話

想定外の震災が発生しても「自分だけは大丈夫!」と思ってしまう心理

2017年02月28日

聞き捨てならない大火災

近い将来に発生すると考えられている南海トラフ地震や首都直下地震では、地震そのものの被害以外にも未曽有の大火災が予測される、と言われています。

【「シリーズMEGA CRISIS 巨大危機~脅威と闘う者たち~第4集 “地震大火災”があなたを襲う ~見えてきた最悪シナリオ~(2017年1月22日放送)】

首都直下地震でのシミュレーションでは、震災による2万人以上の死者のうち、地震後に発生する火災による死者が7割にのぼるというのです。

起こる災害は地震なのに、大多数の人が火災で死亡?
消防に関わる者として、これは聞き捨てなりません。

火災に気づいても避難しない人たち

番組中で、あるアンケートの結果を扱っていました。

アンケートの対象者は、地震の後の大火災を体験した阪神淡路大震災の被災者。
これだけの被災者を対象とした調査はほとんどありません。貴重な資料です。

アンケートでは「地震のあとに起こる火災に対して、避難を開始したのはいつか」という質問がされました。

結果はなんと、7割近くが「火災に気づいても避難せず」。

「火事になったら逃げる。」
これは子どものころから学校の避難訓練などで教えられ、すっかり身についている当たり前の行動なのかと思っていました。

ところが実際は違ったのです。
煙や炎を把握していても、そこから逃げることをしなかった人がこんなにたくさんいるのです。

火災から逃げないで、一体なにをしてたの!?

火災に気づいていながらも、避難をしない。
これは、思いがけない災害に見舞われたときにの人間の行動なのだそうです。

非常時に落ち着いて行動できる人は、全体の15%ほどだと言われています。
そしてパニックに陥って泣き叫ぶ人がやはり15%ほど。
残りの70%、つまりほとんどの人間は、ボーゼンとなってなにもできない状態になるのだそうです。

逃げることを思いつけないほど、ボーゼンとしてしまうのです。
私はふだんから防災や防火について発信していますが、そんな私もこの7割の中に入るのでしょう。

火災で煙に巻かれて身の危険を感じたとき、人の判断能力は5歳児並みなると言います。

非常時の心理状態とは

火災に気づいていても避難しない原因はボーゼンだけではありません。

今まで経験したことのない事件が目まぐるしく展開していくのを目前にすると、頭が情報を処理しきれなくなって身も心も固まってしまうのだそうです。

これはなかなかしんどい状態です。
最大級のストレスがかかります。

そこで、人間の脳はこの「キツいストレス」から逃げようとします。

「自分だけは大丈夫」

自分にそう言い聞かせて、都合の悪い情報を排除しようとするのです。

そして、自分で判断せず、周りに合わせようともします。
「マジでヤバかったら周りが大騒ぎするはず」
お互いがけん制しあって、結局誰も動かないというのがこの状態です。

いや、いくらなんでもそこまで愚かではないだろう!
と感じますが、平常時だからこそそんなことが言えるわけです。

自分の身を守るための3つのキーワード

この番組で解説をしていた有識者が語った、3つの言葉が印象的でした。

・空振り覚悟
・自己判断
・想定外をなくす

「ちょっとしたことでビクついて避難したけど、そこまでする必要はなかった」
そんな結果になるかもしれないが、それで躊躇してはいけないのです。
なんといっても命にかかわることですから。

自分で判断できるようになる。
とても難しいことですが、訓練による経験を重ねれば少しずつできるようになるはずなのです。

以上、「消防設備コレクター」よっしーでした!

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