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京都アニメーション放火事件『炎と煙』

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代表で防火管理者の深山(みやま)です。京都アニメーション(京アニ)の建物に放火され、34名もの大切な命が失われた事件。
夢を奪われた若い方、夢を持った若者を育ててらした上司の方、関係者の方々に、合掌。

防火管理者の仕事をしているので、冷静に。
ガソリンがばら撒かれた1階よりも上階のほうが死者が多く、3階から屋上へ向かう階段に、折り重なるように多くの方が倒れていらした、とのこと。

火災で多くの方が亡くなるのは、炎よりも煙です。


(ANNnewsCHさん動画より借用)httpswww.youtube.comuserANNnewsCH

炎は目に見えてインパクトがあるので、炎から遠ざかるように逃げることができる。
でも、一見するとそれほど怖く見えない煙は、意外と移動スピードが早く、上昇する。

煙を少し吸うだけで一酸化炭素中毒になり、倒れてしまう。

以前のコラム『アスクル倉庫の火災事故と防火管理』でも書きましたが、新宿歌舞伎町の雑居ビルで44名が亡くなった火災事故では、多くの被害者が火傷ではなく、ほぼ無傷の状態のまま、煙を吸い込んで倒れてしまったのです。

派手な炎に目が行きがちですが、火の勢いよりもっと怖いのは「煙」。
万が一あなたが火災事故に巻き込まれたときに、思い出して逃げて欲しい。

今回の事件で命をとりとめた方々が、心身ともに一日も早く回復されることを祈ります。

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