サウナとナッジ理論で考える防火管理

サウナに学ぶ行動経済学
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マナーが自然と生まれる場所──草加健康センターで見た行動経済学

埼玉県草加市にある分譲マンションの理事会へ、防火管理者の外部委託サービスについて説明に伺った帰り道。
せっかく草加まで来たのだからと立ち寄ったのが、サウナを題材にしたドラマ『サ道』でも紹介されたことがある、ラッコの親子がトレードマークの名店『湯乃泉 草加健康センター』。

100度を超える高温サウナと爆風ロウリュによって一気に熱せられた身体を受け止めてくれるのが、強めのバイブラが特徴のキンキンに冷えた水風呂。この熱と冷たさのコントラストによって、誰もが深い “ととのい” を体感することができます。

さすがは人気店とあって、平日にもかかわらず館内は多くの来館者で賑わい、6名ほどが同時に入れる水風呂も常に誰かが浸かっているような状況でした。そんな水風呂の壁に、ふと目に留まる一枚の貼り紙が掲げられていました。正確な文言は記憶に頼るしかありませんが、そこにはたしか次のような内容が書かれていました(表現に誤りがあればご容赦ください)。

当施設の利用者は、全国でもマナーが素晴らしいことで有名であり、従業員一同、そのことを誇りに思っています

この「マナーの良さを誇りに思う」という言葉に、どこか胸が温かくなると同時に、自分自身も改めて襟を正したいという気持ちになりました。水風呂では、誰もがただ静かに体を沈めるだけで、特に何をするわけでもありません。そのせいか、多くの人が自然とその貼り紙に目を通していたように思います。

実際、私が入っているあいだにも、水風呂がいっぱいのところに新たな利用者が入りたそうにしていると、最も長く浸かっていた方が、すっと立ち上がって場所を譲る、という場面がありました。しかも、譲られた方は軽く頭を下げ、譲った方もそれに応えるように会釈を返す――そんな気持ちのよい光景が、ごく自然に交わされていました。

偶然にも私自身も、同じような場面に出くわすことができました。どちらからともなく軽く会釈を交わし、その一瞬だけでも、なんとも言えない温かい気持ちが心に広がっていきました。

《ご参考》

テレ東・BSテレ東25th/連続ドラマ サ道 
https://www.bs-tvtokyo.co.jp/sa_una37

草加健康センター/サウナとお風呂と本格料理 
https://yunoizumi.com/souka/

ラッコの親子がトレードマークの名店『湯乃泉 草加健康センター』

ナッジ理論から学ぶ、プロに任せる防火管理

草加健康センターの素晴らしさとサウナ愛で前置きが長くなりましたが、この水風呂の貼り紙は、行動経済学の分野で知られる「ナッジ理論」の典型的な例といえます。ナッジ理論とは、直訳すると「そっと背中を押す」という意味で、選択の自由を奪うことなく、人々をより良い行動へと導くための工夫のことを指します。アメリカの経済学者リチャード・セイラー氏と法学者キャス・サンスティーン氏によって提唱されたもので、セイラー氏はこの理論をはじめとする行動経済学の研究により、2017年にノーベル経済学賞を受賞しています。

「マナーが素晴らしい利用者が多く、従業員がそのことを誇りに思っている」という貼り紙は、何かを禁止したり、強制したりするものではありません。ただ、「周囲の人々が良い行動をしている」という事実を示すことで、自分もその一員でありたい、マナーの良い利用者でありたいという気持ちを自然と引き出しています。これがナッジの力です。

人は、周囲の行動や空気に無意識に影響を受けるものです。誰もがマナーを守っている場では、自分だけがそれを破ることに抵抗を感じます。逆に、注意書きに怒り口調で「静かにしましょう」などと書かれていれば、読む側も反発や無関心を覚えるかもしれません。しかし、「私たちはあなたの良い行動を信じています」と伝えるような、肯定的な言葉には、人の行動を変える力があります。

この貼り紙に目をとめた来館者が品格を意識するような空気に導かれ、譲り合いの場面がごく自然に生まれていたのも、まさにナッジ理論の効果が現れている証拠だと感じました。強制や監視ではなく、「空気」と「共感」によって行動が変わる――それは、サウナという静かな空間だからこそ、より深く実感できた出来事でした。

この貴重な体験を踏まえ、当社の主力サービスである「防火管理者の外部委託サービス」を、ナッジ理論の視点から提案させていただきたいと思います。

多くの建物オーナーや事業主様が、すでに始めています。「防火管理者の外部委託」という、合理的で安心できる新しい選択肢を。

防火管理の重要性は理解していても、日常的な防火点検や消防計画の作成・届出、さらには消防訓練の実施など、防火管理者に求められる業務は多岐にわたります。加えて、消防署による立入検査や報告書の提出など、専門的な知識と時間が求められる場面も多く、「このまま自己対応で本当に大丈夫だろうか」と不安を感じているオーナー様も少なくありません。

そうした中で近年、「信頼できる専門家に任せる」という合理的な判断をされる方が、着実に増えています。

私たちの防火管理者外部委託サービスでは、消防計画の作成・届出から日常点検、立入検査対応、記録整備までを一貫してお引き受けいたします。単なる“名義貸し”のように実務を伴わないサービスとは異なり、防火の専門スタッフが現場の状況に応じて責任を持って対応する体制を整えております。

2025年5月時点で、当社は全国で1,900件を超える物件の防火管理業務を受託しており、多くのオーナー様から「任せてよかった」「もっと早く相談すればよかった」との声をいただいています。

法令を遵守しながら、無理なく、そして確実に防火体制を整える――あなたの建物も、この機会に安心と信頼の防火管理体制へと切り替えてみませんか?

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