メンドクサイ消防点検をラクにすませたい!
マンションに暮らしていると、ときどき消防点検というものを受けなくてはなりません。
「ついこないだも受けたのに、また?」という気がするかもしれませんが、消防点検の正確なスパンは半年に1回です。
半年なんてあっという間ですよね。
さて。
浄化槽や貯水槽などの点検と違い、消防点検は入居者にとってはおなじみの点検です。
そしてちょっとめんどうな点検でもあります。
なぜなら、消防点検は居室の中で行う点検だからです。
メンドクサイとは言え、法定義務の消防点検。
どうせやらなきゃならないのなら、ラクにすませてしまいましょう。
といわけで、「消防点検をラクにすませる方法~入居者編」です。
入居者側から見た3つのポイントをご紹介します。
ポイント① 押し入れを空けておく
点検する場所は火災感知器が付いているところ。
押し入れの上の方、天袋と呼ばれるスペースにも、火災感知器がついていることがほとんど。
よくあるのが、めったに使わない荷物をスキマなく押しこんである天袋です。
さほど大きくもない点検機材すら入らないほど、荷物がギューギュー!
まずは中の荷物を出すところからスタート、という天袋。
「すみませんけど、ここの荷物をどけていただていいですか?」
「あらー、ごめんなさいねぇ。。。ちょっとオトーサン!荷物どかしてくんない?」(奥さんに言われて踏み台を探し始めるオトーサン)
天袋に荷物を入れるなら、火災感知器の真下だけは空けておきましょう。
点検機材が入る空間さえあればOKです。
空間の目安は、人の頭が入るくらい。
ポイント② クローゼット前を空けておく
押入れと同様、クローゼットにも火災感知器が付いています。
よくあるのが、ふだん使わないクローゼットの前に荷物がギッシリ積んであるパターンです。
手前に引いて開ける折りたたみ式の扉はビクともしません。
まずは手前の荷物を撤去、なんていうクローゼット。
「すみませんけど、この扉を開けたいんでここの荷物をどけても構いませんか?」
「あらー、ごめんなさいねぇ。片付けろっていつも言ってるんですけどねぇ」(子ども部屋の場合)
ポイント③ ベランダを空けておく
避難はしごがある場合、作業員は点検のためベランダへ出ます。
よくあるのが、プランターや水槽やビールの空き缶ばっかりが詰まったゴミ袋なんかが積んであるベランダ。
避難はしごにたどり着くまでに紆余曲折。
間仕切りがあって独立しているから忘れがちだけど、ベランダは共用部分です。
廊下や階段と同じ、避難経路なんです。
ちなみに、「そのスリッパ使っていいですよ」というお気遣いは結構です。
正直なところ、作業員は履き慣れた自分の作業靴を使いたいんです。
不慣れな履物で作業して足を滑らせたり、避難ハッチから階下に転落したりしたら大変ですから。
まとめとメリット
消防点検をラクにするコツは、火災感知器と避難はしごの周りに十分なスペースを作っておくことです。
作業員がスムーズに点検ポイントに到達すれば、点検はそれだけ早く終わります。
スペースだけでなく、押し入れやクローゼットの扉を全開にしてあるとカンペキ!
点検する側にとってもストレスフリーで助かります。
作業がスムーズに進むと、作業員の滞在時間が短くなります。
「消防点検って、知らない人が家の中に入ってくるからイヤだわ」と思っている人には、荷物の整理を特におすすめします!
以上、「消防設備コレクター」よっしーでした!
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