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防火管理者の役割としてチェックしたい『消火器の不備』

消火器の不備にはどんな事象が多いのだろうか
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消火器の使い方

当社では防火管理者外部委託サービスの一環として、毎月1回お客様の物件に点検スタッフが行き、防火管理に特化した点検(巡回防火点検)を実施しています。

当社が受託しているほとんどの物件で設置されている消防用設備に「消火器」がありますが、巡回防火点検の際に消火器の不備として指摘している項目について説明します。
皆さんの建物にある消火器もぜひチェックしてみてください。

説明の前に、消火器の使い方について復習しますが、消火器の使い方は『ピノキオ』に聞けです。
いざという時に慌てずに操作できるようにしましょう。

『ピ』ピンを抜く
『ノ』
ノズルを火元に向ける
『キ』
距離を取る
『オ』
押す

消火器の使い方はピノキオに聞けの意味は?

よくある消火器の不備=標識

消火器の位置を示す「消火器」と書かれた標識ですが、実はこの標識にも消火器同様に設置義務があります。
専門業者が実施する消防設備点検(消防法で定められた年2回の消防用設備の点検および管轄消防署への報告)においても、消火器が設置されていても標識がなければ「不良」判定となるので注意が必要です。

当社の実施する巡回防火点検で「標識」に係わるよくある不備は、次の3点です。

  1. 標識が壊れている
  2. 劣化して「消火器」の文字が見えづらい
  3. 標識自体がない
消火器標識の不備の例(文字が薄い・S標識が割れている)

そもそも標識がなぜ設置されているのかというと、消火器をいち早く見つけるためです。

自宅や職場のように普段から使用している建物であれば消火器の位置を記憶している方も多いと思いますが、初めて訪れた建物では消火器の位置の把握は難しく、いざ火災が発生すると当然ながら焦ってしまうため、冷静に消火器を探す余裕は誰にもありません。

そのような状況で消火器のもとに見えやすい標識があるとないでは、初期消火の成功率に大きな影響が出ます。初期消火は住人や建物利用者の命を守ることに直結するため、必ず標識を設置するようにしてください。

なお、消火器は床面からの高さ1.5m以下に設置し、「消火器」の標識を見やすい位置に付けるとされています。
最近はこの標識にもお洒落な種類がありますので、建物の雰囲気に合わせて設置することも可能です。

また、東京オリンピックをきっかけに、多数の外国人観光客が利用すると思われる空港、駅、ホテル、商業施設等に設置されている消防用設備等に案内図記号(ピクトグラム)の設置と多言語表示を推奨しているようです。
消火器のピクトグラムの設置には一定のルールがありますが、この基準の特例を適用して「消火器」の標識の代わりとすることもできます。

消火器のピクトグラム

(出典)藤沢市ホームページより
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/sasatu/gaikokujin.html

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よくある消火器の不備=安全栓の封切れ・劣化

消火器の安全栓(黄色のリング)の付け根に「封」と書かれたシールが貼ってあります。これが「安全栓の封」です。

安全栓は消火器の不時の作動を防止するために必ず付けられ、上方向に引き抜くことでレバーが握れる仕組みになっていますが、この安全栓の引き抜きに支障のない封を施さなければならないことが規格で決まっています。

安全栓の封は、プラスチック製とシール製の2種類に分かれますが、シール製の封(封シール)が切れているというケースが巡回防火点検時にかなりの頻度で確認されます。

消火器の安全栓の封切れ

封シールが切れているということは、安全栓が一度抜かれた可能性を意味し、それはレバーを握って中身を放射した可能性に直結することから、有資格者が消火器を点検をするか新品に交換しなければいけません。

そのため点検を実施した後に、封シールを改めて貼ることができるのは、消火器の整備資格をもった消防設備士(乙種第6類)または消防設備点検資格者(第1種)だけということになります。

封シールは荷物や傘が引っかかったはずみで切れることもあるようです。
封シールの代わりにセロハンテープを施している消火器を見たことがありますがNGです。絶対にやめてください。

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