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消防設備コレクターが教える、消火にまつわる消化のいい話

うっとおしい大規模修繕工事にこんなメリットが!

2017年05月17日

うっとおしい!マンションの大規模修繕工事

数か月におよぶマンションの大規模修繕工事。
耳慣れない騒音や塗料の臭い、視界を遮る足場やシート。
作業員の頻繁な出入り、、、住人にとってかなりのストレス。

さらにベランダ使用の制限によって洗濯物が干せない日々は、主婦の方々にとっては大いに悩みのタネでしょう。

修繕業者によってはスケジュールを細やかに知らせてくれたり、ベランダのサッシへつける補助錠や乾燥機などを貸し出してくれたりするようです。

ベランダの作業をする日、洗濯物を干せる日、いつ何階の作業をするのかなど、ふだんの生活への影響を最小限にするために、修繕業者も工夫をほどこしてくれるようです。

とはいえ、工期の長い大規模修繕工事がウキウキするイベントでないのはまちがいありません。

消防設備点検業者と大規模修繕工事

住人にとって非日常の大規模修繕工事は、われわれ消防設備点検業者にとっても非日常です。
大規模修繕工事は工期が長いので、半年に1度の消防設備点検とバッティングすることもあります。

消防設備点検業者の作業は、マンションの規模によりますが、たいてい1日、数時間で終わります。
それでも、足場や資材置き場のある現場はいつもと勝手が違います。

ベランダの荷物

一番影響を受けるのはベランダです。
消防設備点検ではベランダにある避難器具の状態を確認します。

ところが、工事のスケジュールによってはベランダに出られないことがあるのです。
ベランダに出られなければ点検をすることができません。
やむを得ないそんなときは、次回の半年後に点検するということで住人の方の了承を得ます。

家の中の荷物が多いのも困りものです。
ベランダの改修工事が行われているときには、物干しや鉢植え、ごみ箱など、ベランダに置いていた荷物を一時的に室内に移動させなければなりません。

一時避難の荷物はたいていあまり使っていない部屋に置かれます。
元子ども部屋とか物置代わりの部屋とかですね。
ほんのちょっと置いとくだけなので、部屋の動線なんかは考慮されず、クローゼットの折戸の前なんかに置かれます。

一時的にクローゼットの扉が開かなくなります。
一時的にクローゼットの中の火災感知器の点検ができなくなります(泣)

悪いことばかりじゃない

こうして、われわれ消防設備点検業者にとってもなにかとよろしくない、大規模修繕工事と消防設備点検のバッティングですが、そう悪いことばかりでもありません。

むしろ、この大規模修繕工事中だからこそのいいこともあるのです。
それは、ベランダがガラーンとしているということです。

さっきも言いましたが、大規模修繕工事のときにはベランダの荷物を室内に引き上げます。
ふだんから物干しだのプランターだのごみ箱だの、ベランダにたくさん荷物を置いているお宅ほど、見違えるようほどすっきりした空間になっていたりするのです。

しかもそのお宅だけではなく、マンション全体が!

避難器具を点検していてよくあるのが、階下のベランダの荷物に当たって完全展張(てんちょう)ができないということです。
完全展張とは、折りたたまれて収納されている避難器具を使えるように伸ばすことです。

避難はしごは、完全に伸ばさないと安全に使用することができません。
それ以前に、はしごが完全に伸びるかどうかの確認ができません。
消防設備点検の結果は「完全展張不可」という「不備扱い」になります。

でも、大規模修繕工事の期間中はどのベランダにも荷物がなくてすっきりしているので、点検がラク!不備がない!イザというときも安心!の状態なのです。

以上、「消防設備コレクター・オモシロ消防訓練屋」のよっしーでした!

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